ガラナの故郷
ガラナの原産国は、ブラジルのアマゾナス州 (Estado de Amazonas)です。 地図上ではブラジルの北西部に当たります。
州都はマナウスで面積157万1000 km2、人口323万2000人です。
広大なアマゾンの大半を占めており、アマゾン川を中心にネグロ川など多数の支流もあります。
そうした地形の関係でマナウスは、他の都市と違い道路網が発達していません。そのため交通手段は船や航空機が中心になります。
特に航空機は多数の空港が備わっていています。
そのマナウスから260kmの地点がガラナの産地として知られています。
元々、ガラナはアマゾン原野に自生していた植物を、マウエー族やムンズルクー族などのインディオ達が栽培したものです。特にガラナは、植物の中では最もカフェインの含有率が高いことで知られています。
それがアマゾン流域一体に広がり、ブラジル人にとってはかけがえのない大切な特産物として古くから利用されてきました。
ガラナは土着語で、学名はパウリニア・クパナ(Paullinia Cupana Kuntu)といい、7〜8月にガラナの白い花が咲き、やがて洋梨型の実をつけ、徐々に赤くなり、それが熟してくると果皮が割れてきます。
そま種子を焙煎して微粉末にして水や炭酸水、酒に加えれて健康飲料水として飲まれています。また、ブラジルではエキスを抽出して薬用品として利用されているようです。
マナウスとトメアスーの関係
アマゾナスに日本人が初めて入植地した土地がアマゾナス州マナウスといわれています。
天然ゴムや麻の栽培等が盛んに行われて、アマゾナス州の経済や交通の主要都市として発展してきました。
現在の人口は約150万人で、ブラジルのアマゾン地域最大の都市です。
黒いネグロ川(水温28℃)と白く濁ったソリモンエス川(水温22℃)が合流しアマゾン川になる地域としても有名です。
一方、パラー州に日本人が初めて入植したのは トメアスーといわれています。
パラ州ベレンから南方に約230km入った内陸に位置するトメアスーへも移住が始まったのです。
トメアスーでは、米や野菜などの農作物を栽培していましたが、1950年代に持ち込んだ胡椒の栽培が大成功しました。
ところが、1960年代になって、胡椒の病気が広がり、トメアスーは壊滅的な打撃を受けてしまいました。
近年では、アマゾンの原住民によって長い年月もの間、主要食物や日常の生活品として使用されてきましたアサイーが脚光を浴びサプリメントとしても製品化されています。
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